「核のゴミ」の寿命を縮める 世界初の実験 (TBS Newsi) 

2013-02-28 652

「核のゴミ」の寿命を縮める 世界初の実験 (TBS Newsi) 

 イギリスから日本に運ばれてきた高レベル放射性廃棄物を閉じ込めた核のゴミ=「ガラス固化体」です。政府は、この「核のゴミ」を放射能が弱まるまで地中深くに埋めることを検討していますが、その期間は実に10万年です。捨て場も決まらず、たまり続ける「核のゴミ」。その解決に向けた取り組みを取材しました。

 27日朝、青森県・六ヶ所村の港に大きな船が接岸しました。イギリスに運ばれて処理され、再び日本に戻ってきた“核のゴミ”です。むき出しの「ガラス固化体」は、そばに人がいた場合、わずか20秒で死に至るほどの強い放射能を持ちます。こうした危険なゴミをどう処理するのか。政府は、地下300メートルよりも深い地層まで穴を掘り、埋める検討をしていますが、放射能が弱まるまでの期間はなんと10万年といいます。今から10万年前と言えばネアンデルタール人がいた時代。この先、気の遠くなるほど長い期間、地震や火山の噴火にも耐えられるのか? 不安は根強く、どこに埋めるのかはまったく決まっていません。

 こうした中、すでに地中深くに埋める方向で動き出している国があります。フィンランドの首都ヘルシンキから240キロ。その場所の名は「オンカロ」。フィンランド語で「隠し場所」を意味します。最も深い地下420メートルまで降りるのに20分かかります。

 「地上は氷点下の温度なんですが、このトンネルの中は16.2度。比較的過ごしやすい気温になってます」(記者)

 試験用ですが、すでに廃棄物を入れる場所もありました。使用済み燃料は銅製の容器に入れ、防水性の高い土で固めた竪穴に埋める計画です。ここで核のゴミは10万年という長い間の眠りにつきます。この場所には氷河期に起きた地震による地層のズレがありますが、管理会社の担当者は安全だと強調します。

(以下略)

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<参照>

世界のドキュメンタリー「地下深く永遠に ~10万年後の安全~」
http://www.dailymotion.com/video/xrqy0a

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